茨城ダルク代表岩井喜代仁師講演会
2013-07-06
土浦市議会の先輩議員である竹内議員から自分の後援会にて、薬物乱用防止に関する講演会を茨城ダルク代表の岩井喜代仁師をお招きして行うから聞きに来ないかと誘われたので、お話を拝聴してまいりました。先ず、ダルクについて簡単に説明しますとドラックのD、アディクション(病的存在)のA、リハビリテーションのR、センターCを組み合わせた造語で、覚せい剤、有機溶剤などの薬物依存症から解放されるためのプログラムを持つ民間のリハビリ施設です。茨城ダルク代表の岩井氏を頂いた資料から簡単に紹介しますと中学を卒業したころから不良の道に入り、暴力団の門を叩き、覚せい剤を使用し続けて暴力団を破門、覚せい剤の使用所持で逮捕されるなど破天荒な人生を歩み、その後、ダルク創設者の近藤恒夫氏と出会い、そこからダルクの生活が始まり、現在は薬物依存症社会復帰施設、茨城ダルク及び女性シェルター代表を務める傍ら、茨城大学・中央学院大学の非常勤講師を受け持つなど、薬物乱用防止活動や薬物依存症の社会復帰活動に日々取り組んでいらっしゃいます。講演会が始まる前に御挨拶をさせていただく時間がありましたので、自分としての薬物乱用防止に対する考え方や脱法ハーブなどから子ども達を守るにはどうすればよいのか、素朴な疑問を投げかけたところ、「脱法ハーブなんて無いのだ」と一括され「脱法なんて言いうから子どもは使用しても法に触れないのだと思うのだ、違法ハーブ、すべて禁止薬物なんだ、一度使用したら、もう抜けだせない
」と話をされ、その迫力に圧倒されました。また、子どもの薬物乱用防止活動で重要なのは、子どもが自分の親友を何人創れるかということだ。三人以上の何でも話せる親友がいれば悩みなどの不安も解消しいてくれるし、悪い誘いにも乗らないようになる。子ども達に親友を創る事を教える事が重要だと言われました。他にもいろいろとお話を聞かせていただきましたので、講演会の内容とあわせて、一部をご紹介させていただきます。一つは薬物乱用防止に関する考え方です。子どもたちに対して薬物の危険性を教えるより、その親、保護者に薬物の危険性や禁止薬物の現況を気付かせるべきである。親が自分の子どもに愛情を持って接しない等の家庭環境が崩壊しているような所に子どもを置かずに、違う家庭に子どもを預けるなど親の愛を子どもに育む環境を整備する事が重要である。薬物依存予備軍として中学生、高校生にリストカット症候群が増えている。原因は親に有る。子どもに対して無関心であるがために、子どもは親の注意を引こうとしてリストカットをする。そこで、子どもに病院で診察を受けさせ、処方された薬を飲ませる。これが繰り返され薬物の依存所になるのだ。だから、愛情の無い親の元を離さなければ薬物依存症を根本的に直らないから、民間の厚生施設が必要となる。薬物乱用防止は親の教育が重要である。二つ目は薬物依存症に対する考え方です。禁止薬物は一度使用したらやめられない。一度覚えた楽しい事をやめるのは難しいのです。なぜなら禁止薬物使用者の再犯率は約70%となるくらい薬物をやめさせることは大変困難であります。ダルクも薬物をやめさせる施設ではなく、薬に依存しない生き方を学ぶ施設です。子どもの薬物依存症を抜け出すためには、子どもの対応と親の対応の二つに分けて取り組む事が必要であること等の専門的な知識が必要なので専門家に任せる事が重要です。いま、皆さんにできる事は、ダルクなどの専門家に薬物依存症の人をつなぐ薬物相談員を創る事です。薬物問題は依存者も家族も周辺の人も生死にかかわる問題ですので、もし相談を受けたら、直ぐにダルクに連絡をして専門家に対処してもらう事が重要なので、気軽に相談できる連絡先を公開できる薬物相談員を創る事が必要である。まとまりませんが、以上のような内容のお話をお伺いいたしました。私も今回のお話を参考として薬物乱用防止に関する活動を行いたいと思っています。最後になりますが、講演会を主催し、誘って頂いた竹内議員、そして御講演を頂いた岩井様に深く感謝致します。
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