由布市行政視察
2017-02-09
行政視察二日目は、由布市にて「クアオルト研究会を含むまちづくりについて」由布市から頂いた資料によると、クアオルトとはドイツ語で「クア(Kur)」は保養、療養を意味し、「オルト(Ort)」は場所、土地を意味する言葉であり、直訳すると「保養地」と意味になります。クアオルトの本場ドイツでは、健康を中心としたまちづくりを行っている自治体のうち、法律によって特に高品質な滞在環境を持ち且つ医療的施設を完備するなど、一定の基準を満たした自治体(地区)を国が「クアオルト」と指定しているそうです。「クアオルト」とは単に温泉保養地を意味するものではなく、広く健康的な良質な保養地づくりをしている地域を示す言葉であります。クアオルトの形成には、行政の長期計画を始め土地利用計画、環境計画、景観計画、建設計画、観光計画、交通計画などにより、地域全体の高品質な環境が担保されている「クアオルト」とは健康を中心に、住民福祉と滞在者福祉に貢献し、自然と共生した環境負荷の少ない「まちづくりの理念」として由布市では第二次由布市総合計画の基本指針としているそうです。由布市ではクアオルト研究会の事務局を担当し、平成23年には同様の課題に取組む三つの自治体と協力して温泉クアオルト研究会を設立し、お互いの特徴を活かしつつ、協働して日本版温泉クアオルトのまちづくりを研究していくこととなり、平成27年に全国5市で日本クアオルト協議会を設立し、現在は6市1町で日本型クアオルトの普及・拡大に取り組んでいます。由布市ではこの研究会に民間活力を導入し、観光協会や事業者による協議会を設立しにこの事業に取り組んでいくそうです。本誌でも現在、第8次総合計画を策定中ですので、今回学ん由布市が目指すまちづくりの目標「地域自治を大切にした住み良さ日本一のまち・由布市」を参考にさせていただきます。