長岡市行政視察「子育ての駅」
2014-10-28
新潟県長岡市独自で取り組んでいる子育て支援事業の視察に伺いました。まず驚いたのが、長岡市では子供の成長に合わせた一貫した支援体制を構築するために母子保健・保育園・子育て支援を教育委員会に統合していることです。国の施策として来年度より厚生労働省管轄の福祉保健部門と文部科学省管轄の教育委員部門から子育て支援に関する件は内閣府が管轄し、各地で子供子育て会議への取り組みが始まったところですが、長岡市では平成19年度より既にこの体制が整えてありました。子育て施策の先進地の長岡市で実施しいる事業の中でも「子育ての駅」について学びました。子育ての駅とは「保育士のいる屋根付き公園」広々とした公園で親子一緒に雨の日も雪の日も遊べる全天候型の施設があれば大変ありがたいとの声が雪国長岡のお父さん、お母さんからたくさん寄せられました。その声に応えて始まった事業です。平成21年に最初にオープンした子育ての駅「てくてく」は市民で構成する子育ての駅運営委員会の意見を生かし、各事業にボランティアとして協力支援する「子育ての駅サポーター」と協働し、市民から育てていただく子育ての駅として運営しています。平成22年4月には子育ての駅「ぐんぐん」同年8月にはJR長岡駅前の再開発ビル内に子育ての駅ちびっこ広場(まちなか絵本広場)平成24年には子育ての駅「すくすく」がオープンしています。平成25年度の子育ての駅年間入館者数は263,011人で1日平均843人が利用しています。視察に訪れたまちなか絵本館には小さな子供を連れたお母さんやお父さんが保育士さん達の手作りの遊び道具で楽しそうに遊んでいました。園長さんに育メンと呼ばれるお父さんたちの数は増えているのか聞いたところ、育休をとるお父さんも多く「育児は女性の役割だ」という考え方から「夫婦でともに子育てを」と考る人が年々増加傾向にあるそうです。子供と遊びながら専門家の様々なアドバイスを受けることができるこのような公共施設の運営も行政としての大きな役割の一つであると再認識しました。土浦市にも駅前などに子育て関連施設が設置されていますので、今回学んだことを参考により良い子育て環境整備に力を注いでまいります。
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