南国市行政視察
2017-07-18
4月の土浦市の組織改編にともない土浦市議会も委員会を総務市民委員会、産業建設委員会、文教厚生委員会の3委員会に改編を実施し、私の所属する総務市民委員会として初めての行政視察となります。行政視察の初日は高知県南国市です。南国市は高知県の中央部に位置し、紀元前2世紀頃の土佐の稲作の黎明の地であり、弥生時代には、田村遺跡群を中心に考古遺物も豊富で、しかも市全域に及んでいます。律令時代には、政治文化の中心として、王朝文化の花が咲き「土佐のまほろば」と呼ばれ、戦国時代、長宗我部元親が1575年に土佐を平定、統一し高知に移るまで政治の中心の地であった歴史ある街で、昭和34年に市政施行した南国市は、人口約4万8千人、約2万2千世帯、面積125.3K㎡です。視察の項目は消防団活動と軽四救急車の導入、防災についてです。南国市の消防団組織は3地区で消防団定数344名です。実員数は団員338名、うち女性団員が12名で充足率98.2%と高い充足率といえます。平成26年には小学4年生から中学生を対象に少年消防団を結成や消防本部OBと消防団員OBにて結成した南国消防団災害支援隊を発足、平成28年には南国市学生サポーターを結成するなど消防団活動の推進事業を実施しています。そのほかにも各分団に消防職員を担当者で配置し、教育訓練の実施や消防本部と分団の連携をより円滑にするための施策、そして、消防団加入促進事業としてピンバッチやハンドタオル、消防団員加盟証の作成などを実施し、消防団員の育成に力を入れた事業を実施しています。また、軽四救急車両を導入し、大型な高規格救急車両が侵入できない道幅が狭い道などでの救急活動にこの車両を活用しています。南国市では南海トラフ地震が起こった場合に震度6強、10メートルを超える津波が予測されているため、防災無線の整備や自主防災組織の育成に力を入れ、自主防災組織の育成では地元の町民に理解を得るための様々な事業を行い、自主防災組織は市内に162組織、組織率95%となっています。防災無線も整備され、海岸線には600メートルに1基の割合で15メートルから17メートルの津波避難タワーが設置されていました。そのほかにも、災害時を想定した訓練や装備の点検など災害に強い安全・安心のまちづくりを目指し様々な施策を実施していることを学び大変有意義な視察となりました。