姶良市行政視察
2018-01-23
鹿児島県姶良市は平成22年に姶良町、加治木町、蒲生町の三町が合併して人口約7万5千人の市として誕生しました。鹿児島県の空の玄関口である鹿児島空港がある霧島市と県庁所在地の鹿児島市の間に位置し、人口減少が深刻化しておる全国の市の中でも珍しく25歳から30歳の人口が年々増加をしている市です。また、2017年住みよさランキングでは2年連続館内トップとなっています。まちづくりカフェの取り組みは第2次総合計画の策定に向けて市民の意向を十分に反映させることを目的に市民満足度調査を実施した後に「ワールドカフェ」方式により市民の皆様の意見を伺い、市民の代表50名で組織する「まちづくり50人委員会」を開催して分野ごとにワークショップを行い、将来ビジョンに対する意見をまとめて総合計画の策定に反映させるそうです。まちづくりカフェのワールドカフェ方式とは、お茶やコーヒーを飲んだりお茶菓子を食べたり、まるでカフェにいるときのようにリラックスできる雰囲気の中で、組み合わせを変えながら4〜5人の少人数グループで意見を出し合い、新しい知識や考え方を見つける話し合いの手法です。まちづくりカフェの報告書には姶良市のいいところ、頑張ってもらいたいところ、いいところをもっと良くするために、出来ること、必要なことについて自由に意見を出された内容が分かりやすくまとめられています。この事業で特質すべき点は、申し込みの多くが20代の年齢層で男女比もほぼ半数と若い世代が参加したことでしょう。また、申し込みのきっかけも広報誌や職場方の要請が大部分を占め、参加者が活発に意見を出し合い、市民参画企画が有効であったと回答している点であると思います。土浦市の事業でも幅広い年齢層のあらゆる職種の市民代表が集い、将来のまちづくりを積極的に話し合える機会を設け、その意見を政策を市政に反映させるための事業を提案していきたいと思います。
議場コンサートのきっかけは平成26年4月に姶良市誕生後2期目となる姶良市議会総選挙及び市長選挙が行われが、当時の副市長より「市議会の改選後、第1回目となる定例会開催にあたり、本市の芸術文化にふれあう癒しのひと時として加音オーケストラ団員による演奏会を議会開催前に行ってはどうか」との提案があったことが初回開催のきっかけとなりました。改選後の5月に議会運営委員会・全員協議会で諮ったところ、開かれた議会を目指し、市民の皆さんに議会を身近に感じていただき、議会への関心を高めてる機会とすることを目的として始まったそうです。第1回開催後、平成28年2月に第2回目、平成29年2月に第3回を開催しています。今後の課題としては、広報活動の強化や出演依頼の難しさやコンサートを見に議場に足を運んだ人が本会議の傍聴していただけることを期待しているが難しいなどの実状をあげていました。この議場コンサートの事業はは市民に開かれた議会を目指すとても斬新でユニークな手法であると思います。土浦市議会でも市民い開かれた分かりやすい議会を目指して議会報告会を開催していますが、本会議の傍聴者を増やすための企画などはまだ実施していない状況なので、姶良市議会で進めている事業を参考にさせていただき新たな取り組みを企画していきたいと思います。
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