珠洲市行政視察

2018-05-22
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会派の行政視察二日目は珠洲市にてブランド化に向けた取組です。珠洲市は能登半島の先端に位置し、人口14,609人で、地場産業は、小規模な農林水産業が中心だが、過疎化、少子高齢化の進行が著しく後継者不足となっています。しかし、近年では、豊かな自然環境による里山里海が見直され、各地域に伝わる「伝統文化」や「祭り」の継承や揚浜製塩業や珪藻士七輪など、珠洲固有の地域資源を有効に活用し、また、産官学の連携事業として、国立金沢大学との交流事業を積極的に進め、珠洲の魅力の発信と交流人口の拡大を図っています。珠洲市が取り組んだのは、地域で栽培されていた大浜大豆を活用したブランド化の取組です。地域固有の資源を活かした振興と都市部等との交流促進を図るために、交流施設「狼煙」を建設し、地物を利活用した商品開発、販売などを実施する計画を策定し、平成21年3月に総事業費2億1千3百万で施設を完成させ、同年4月29日にオープン、運営は地域の住民有志87人が出資者となり出資金380万円にて設立した「株式会社のろし」が指定管理者として管理運営しています。指定管理といっても特定の指定管理料を市が支払うのではなく、利益が上がった場合に利益の30%を市に納付する契約となっています。「株式会社のろし」では店内の商品の展示から新たな商品開発など12名の役員が中心となって様々なアイデアを出し合い、平成21年度のオープンから入込み客数3万人を超え、年々来場者を増やし、順調に利益を上げ、市に納付する金額も増えているとのことでした。株式会社のろしの代表で道の駅狼煙の駅長である新さんに設立当時のご苦労や運営の取組について直接お話を聞く機会を設けていただいたことは大変参考になりました。午後からは1768年創業の宗玄酒造さんが取り組んだ「酒米による地域おこし」を学ぶために宗玄酒造へ、代表取締役の徳力社長さんからお話をお伺いしますた。宗玄酒造さんお取り組みの一つが平成26年に社会人や学生などに呼びかけて耕作放棄地を復田し、石川県で新たに開発された酒米「石川門」を作る事業です。また、平成27年には地元の中学3年生に呼びかけて、3年生による酒米造りを実施し、取れた酒米にて酒を作り、酒瓶のラベルは中学生たちのデザインによるものです。この酒は5年間貯蔵熟成されるタイプカプセルとなり、中学生が成人式を迎える時にこのお酒で乾杯をすることになっているそうです。この事業を実施ていくうちに耕作放棄地だった田圃が減少し、地酒の新たなブランドが生まれ、地域おこしに役立っているとも話をお伺いできました。民間事業者が先行して取り組でいる二つのブランド化事業のお話を聞き、土浦市で現在取組んでいるブランドアップ事業を成功させるためのヒントをいただきましたので、これから執行部に対して政策の作成・提言を実施ていきたいと思います。
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