‘行政視察’
横須賀市行政視察
議会改革推進に関する調査特別委員会の先進市議会の視察二日目は横須賀市です。横須賀市議会では、平成21年から議会基本条例の策定に取り組み、翌年に10章32条の内容で議会基本条例を可決しました。議会基本条例に基づく主な取り組みとして、一般質問における一問一答式や、議会報告会の開催、予算決算委員会による審査、議員提出議案に関するルールづくり等を行っています。また、議会のIT化として、本会議、委員会のインターネット中継を行い、委員会の会議室には前後左右にカメラを配置し、発言時にマイクのスイッチを入れると自動でカメラが切り替わり発言者の画像が発信されます。会議の開催通知をメールで発信し、定例会等の資料配布もインターネットを利用しています。流山市議会、横須賀市議会の2日間の行政視察は大変参考になる有意義な内容でした。両市の良いところを採り入れて、土浦市議会の議会改革を提案していきます。
流山市行政視察
議会改革推進に関する調査特別委員会で、流山市に行政視察にお伺いしました。流山市議会では、平成20年に議会基本条例策定特別委員会を設置し、翌年に議会基本条例を可決。その後、議会活性化推進特別委員会を設置し「市民に開かれた市議会」の実現に向けて様々な取組を実施し、平成24年には日本経済新聞社による議会改革度ランキング調査で全国810市議会の中で1位にランキングされた議会改革の先進市議会です。特に、積極的に情報公開を推進するために、動画共有サービスのユーストリームを活用し、委員会のインターネット中継を全国に先駆けてスタートしています。また、スマートフォンの機能を活用した議案採決や一般質問時におけるプレゼンテーションツールの利用等など市民に開かれた市議会の様々な取組を勉強させていただきました。流山市議会を手本にして土浦市議会も議会改革を推進していきます。
北九州市行政視察
文教厚生委員会の行政視察最後は北九州市戸畑区にある[ウェルとばた]にて「北九州障害者しごとサポートセンター」と「住宅入居等支援事業」を学びました。会場の[ウェルとばた]に到着して、施設の大きさと設備に驚きました。駐車場からエレベーターに向かう際には、自動音声案内システムにより入り口から音声による誘導メッセージがながれます。施設内の通路はバリアフリー対応し、通常より幅を広くとり、手すりが二段で取りつけられ、トイレ等の設備も障害がある方に優しい作りになっています。また、館内には福祉関係の事務所やボランティア、団体などの福祉関係の全てが入居している総合福祉会館となっています。その中に事務所を構える北九州障害者しごとサポートセンターは就業支援ワーカー、生活支援担当者、就労支援プロモーター、専門相談員など12名の専門職員で、障害がある方の就労企業開拓、職場実習や就職を促進するとともに、職場定着を進めるために、就労面と生活面の双方から総合的支援を行っています。昨年度は約7500件の相談を受けています。就労人数も 年々増加するなどの成果をあげています。このサポートセンターでは本人を取り巻く環境を整えることが重要と考えて、障害者の就労と社会参加の手助けを行っていました!また、住宅入居等支援事業は、障害のある方が住宅物件を探す際に問題となる点、保証人や家賃保証等の契約手続きの問題や単身入居の居住継続支援体制を整えています。昨年度は、163名の物件相談があり、35名が入居決定しています。住宅物件を探す際の大きな課題は、家賃保証事業者の審査、摘要不動産物件不足、転移後の定着支援などと、課題は多いとの事でした。視察を担当してくださった方々は福祉行政について、熱心に丁寧に解りやすく説明してくれました。今回の視察を参考に土浦市の福祉行政を充実はかって参ります。
武雄市図書館
武雄市の樋渡市長が平成18年に市長に就任してから住民サービスの一貫として、図書館の休館日を減らす取り組みを実施し、19年から年々休館日を減らしはじめ、平成23年には休館日を年間34日まで減らしました。しかし、もっと多くの方に利用していただきたいという思いから「年中無休を目指すには行政ではできないので民間活力を導入しよと」考え、全国に書店TUTAYAを展開する増田社長に樋渡市長が直談判して、平成24年5月に武雄市とC.C.C の間で図書館の企画運営に関する業務提携を行う運びとなりました。図書館内にはスターバックス、CD.DVD のレンタルや本の販売コーナー等があり、従来の図書館の概念とは全く異なる空間となっています。来館者数も年々増加し2013年では92306人と前年度対比361%の伸び率です。武雄市図書館には全国から視察が訪れるため、視察の受け入れは、毎週水曜と木曜に限り、武雄市に宿泊してくれることを条件としています。現地での説明は樋渡市長自らが先頭にたち、この事業について熱く語ってくださいました。土浦市でも JR 土浦駅前に新図書館の開設を含む土浦駅前北地区再開発事業を実施しますので参考にさせて頂きます。
久留米市行政視察
土浦市議会文教厚生委員会にて本日から久留米市、武雄市、北九州市の行政視察を実施しています。出発は、地元の茨城空港を活用するため、茨城空港から福岡空港までの便を利用し、久留米市に向かうことにしました。しかし、航空会社の搭乗システムの不具合のため一時間半ほど遅れて空港を飛び立つハプニングがあったため時間に余裕がなくなり、福岡空港のコンビニで弁当を買って移動の車の中での昼食となりました。久留米市の到着が予定より30分ほど遅れてしまいましたが、久留米市議会事務局の方々は暖かく出迎えて下さいました。視察の項目は認定こども園についてです。久留米市では全国の自治体に先駆けて平成23年より認定こども園を設立し、子育て環境日本一を目指している自治体です。国では平成27年4月より子ども子育て支援新制度を導入し、より良い子育て環境を整備することになっています。この新制度の導入により、特に幼児教育と保育環境が大きく変化します。担当課長さんから待機児童の解消としての認定こども園の在り方や設置して良かった点、取り組むべき課題など様々な角度から見た認定こども園のお話しを伺いました。話の 中で特に感じた点が、公立が運営する認定こども園は、民間施設の目指すべきモデルとしての役割が重要であり、地域の子育て支援事業の拠点となるべきであるとの話でした。土浦市においても子ども子育て会議を開催し、来年4月に施行せれる新制度の準備を始めていますが、実際にふたを開けてみないと不透明な部分が多くあるのも歪めない事実です。本日学んだことを参考にして、混乱なく新制度が導入され、子育て環境が向上されるように委員会で検討していきます。
甲府市行政視察
視察二日目は甲府市です。甲府市役所は「人がつどい、楽しく交流できる庁舎」となるよに1階に市民コミュニケーションホールやコンビニエンスストアが設けられ、太陽光発電や地中熱利用、照明を全館LED 化、そして耐震性に優れた免震構造を採用した地下1階、地上10階建ての新庁舎を昨年開庁しました。議場等の議会関係は10階にあります。議場の特色として、議長席を議員席と執行部席との中央に位置し、中立の立場で議会運営をする形を具現化しています。出席した議員が名札を立てると、議場内ディスプレイの出席議員数に自動的に加算されていき、名札を倒すと減算されるシステムが設置されていました。また、議場には4台のカメラが設置され、インターネットやケーブルテレビで議会の様子を生中継しています。カラー印刷された、議会だよりは一般質問や採決結果を掲載し、全戸に配布と同時に聴覚障害者向けに声の議会としてボランティア団体に録音テープの作成を依頼するなどの取り組みを実施していました。本市の議会にも取り入れるべき、新な試みが沢山収穫 できた二日間の視察でした。
甲州市行政視察
議会報編集委員会の視察で山梨県甲州市にお伺いしました。甲州市議会が発行する市議会広報「こうしゅう」は市民登場企画が充実し、技術的にも万全であると、専門家から高い評価を得ています。A 4サイズ26ページの会報は、市議会と市民の会談企画や市民フォーラムという市民の投稿欄など市民との対話を重視する議会の姿勢がよく表れていることや、一般質問の記事では発言者の写真や内容に関する写真を掲載し、解りにくい専門用語等は解説文を載せるなど理解しやすい内容になっています。ユニークな企画としては有料広告や四コマ漫画を掲載するなど、市民に解りやすく親しみやすい広報紙を発行に努めていました。また、甲州市役所はショッピングセンターを改修して庁舎として利用しています。1階入り口には市民ホールが有り、市のイメージキャラクターが展示されていました。案内看板などの色を市の名産品であるワインにちなんでワインレッドで統一していました。土浦市でも駅前の再開発ビル「ウララ」購入し、本年3月から改修工事に着手し、来年5月に開庁を目指しています。議場のレイアウトなど本市役所にも大変参考になる視察でした。
寝屋川市駅前図書館
京阪寝屋川駅前に平成25年4月にオープンした市立寝屋川図書館にお伺いしました。この図書館は駅前再開発事業ビルの2階の空いているスペースを再利用して、駅直結の図書館とギャラリーの一体型の日本でも数少ないおしゃれな生涯学習施設です。愛称を市民公募し、個人閲覧席を意味する『キャレル』と名付けています。施設内には、窓側の閲覧席スカイキャレル、インターネットデスクや新書だけを出版社別に集めた新書コーナーを設けるなど、利用者が使いやすい配置に成っていました。また、図書館専用の建物ではないために本棚を設置する場合に図書重量に制限が有ることや柱が多いなどの数々の制限が有るなかで、本棚は高さを抑えて荷重を少なくすると同時に、本を探しなからその場で立ち読みできる高さにすることや柱にイラストを描きコーナー看板にするなどの創意工夫がされていました。午前10時から午後9時まで開館し、閉館日も月に一回です。図書館は駅前という立地条件の良さから利用率が延びているそうです。土浦市の図書館も28年には着工し、土浦駅前のオープンします。市民の憩いの場として利用者が喜ぶ施設になるようにしていきます。
和歌山市ICT を活用した教育の取組
視察二日目は和歌山市で取組でいるICT(Information and Communication Technolgy 情報通信技術) を活用した教育を和歌山市立教育研究所で学びました。和歌山市では学力の向上を願い、2007年度に全国に先駆けて小学校にタブレットPC 約1300台を導入し、タブレットと手書き学習ソフトを活用した教育を始めました。導入後の調査の結果では、小学生はタブレットPC と漢字学習ソフト使用した授業の回数が増えるほど、学習意欲をみせる数か増える傾向がとなり、教職員の調査でも回数を重ねるほど生徒の学習能力向上に効果がある結果となったそうです。教育研究所では、ICT を効果的に活用できる指導力を高めるため定期的に教職員による研究会を開催し、人材育成を努めていました。今後もICT環境整備、人材育成に力をいれ市内の小学校、中学校 全体に進めて行くそうです。土浦市でも、本日学んだICT教育の活用を取り入れ行く提言をしてまいります。
田辺市行政視察
文教厚生委員会にて、本日から三日間の予定で行政視察を実施しています。初日は和歌山県田辺市で実施している『ひきこもり支援』です。田辺市では、平成13年より、ひきこもり相談窓口を開設し、15才から40才までを対象に電話やブァクス、メール等で相談を受付、その状態によって適切な医療機関の紹介や民間の田辺市ひきこもり支援ネットワークの紹介、家族の支援、本人の支援、家庭訪問などを行っています。ひきこもり支援ネットワーク中でも、NPO 法人ハートツリーではひきこもり青年の居場所を創るハートツリーと悩みや不安を抱かえる若者の就職、進学の相談を行う南紀若者サポートステーションが活発に活動しています。また、ひきこもり問題を解決するために学識経験者、専門家など33名からなる田辺市ひきこもり検討委員会を設置し、この問題に真摯に取り組んでいました。ひきこもり問題は、現代が抱える重要課題ですので、土浦市でも田辺市の事例を参考にひきこもり問題の解決策を提言していきたいと思います。
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